No.47 But thanks be to God,...

① 辻先生より歌詞アーメンの入れ方の事情の説明。

「当時譜面は全て手書き。ヘンデルは最初のほうだけアーメンを書いて、あとは "以下同文" とした。 そのため、のちになって、学者が色々なところで延ばしたり、区切ったので、 版によってアーメンの長さや切る位置が異なる」

② (歌詞修正箇所)

  • ベース → ❶ 5小節:前3拍のドシドで -men。4拍目のミレで A-men を始める。 ❷ 7小節の4拍目で -men。8小節の2拍目で A-, 4拍目で -men。9小節の2拍目で A-。 すなわち7、8、9、10各小節毎に A-men の歌詞が入る。
  • テナ ー→ 将来 A-men の途中区切りと追加の可能性があるが、今のところ楽譜通りとする。
  • ソプラノ → 32小節の4拍目で -men。33小節の2拍目で A-を入れる。

③ (ベース、1-6小節の歌い出し) 神への力強い感謝なので平らに歌わない。 凸凹を意識すること。アーメンはメンよりアーにアクセント、メンは少し軽く丁寧に。

④ (アルト、11-17小節) この場面はカウンター・テナー的にピーンとした明るさを持った発声が望ましい。

⑤ (全パート、19小節) legato(レガート: 音をつなげて)にする。

⑥ ➡︎ 重要 (全パート、19→20小節) 19小節の A-men を "歌い終わった瞬間" に、 音を立てずにページを『めくる』こと。そのあと、次の31小節の歌が始まるまで、息を殺す。 息をするときは鼻でやり、音を立てない。ページをめくる紙の音が会場では一番目立つので注意!
➡︎同様に、34-35小節は静寂に。ブレスも静かに。

⑦ 各パート、38から81小節まで:
パート毎に独自に進んで行くところ。他のパートとの "入り乱れ" になる。 自分のパートをしっかり歌うこと。


① (ベース、全体に亘って) 「ベースらしさ」と思って声を出している人が目立つ。 特に高い音から下がった音が低い。また逆に上がり切らない時も。 先生が口を酸っぱくして仰せのように、「響きの場所を上に維持して」下さい。
→該当箇所例: 2小節目の is と Lamb、3小節目の slain、7小節目の blood、15小節目の and。

② (ベース、24-28小節) 音が怪しい。→繰り返し練習。

(ソプラノ、28-29小節) ディジタル的に刻まずに、活き活きと前進するつもりで。→(ベース34-35小節)にも適用。言い方を変えれば「輝かしい言葉」を意識して。

③ (ソプラノ、49小節) un-toの♯ソ(移動読み)は強調して。(大変バロック的な音)

④ (テノール、51小節) ev—-er は音が下がらない様に。

⑤ (全パート、55-56小節)休符は一回毎に休まない。活き活きしていること。

⑥ (ベース、58小節/テノール、59小節) that sit-teth の出だし、テンポを躊躇しないように。

⑦ (ベースとテノール、62-64小節) for ever とand ever の音程注意。

⑧ (全パート、68小節) forは指揮者(マエストロ)を見ること。←Adagioの入り方について ⑨ (アルト、71小節)-erのソ(移動読み)の音が下がらない様に。


① (アルト、52小節) ラーソドファ(移動読み)の響きが低い。

② (ソプラノ、59-60小節) 59小節のAシャープと60小節のA(ナチュラル)の区別注意。

同様の箇所(ベース、60-62小節) 細かく分けて「移動階名読み」してみる。 60小節3拍から61小節2拍までをロ長調でレドシラソ、61小節3拍から62小節2拍までをイ長調のレドシラソ、62小節3拍から63小節をト長調のレドシラソ。即ち同じレドシラソの階名がロ長調→イ長調→ト長調と移っていっている。
→ (テノール、61-62小節) 同様にホ長調→ニ長調でレドシラソとなっている。

③ (テノール、音程の難しいところ多数。64-68小節) CシャープとCナチュラル。

④ (テノール、74小節) 4拍目の -men を忘れずに入れること。

⑤ (テノール、81小節)の4拍目の men は8分音符2つラソで me-n を歌うこと。

⑥ (全パート、81小節以降) 特に指揮者をよく見ること。