Jamaica Farewell (さらばジャマイカ)

2017 年 11 月から、黒人霊歌「Deep River」と並行して、 カリビアンソングである「Jamaica Farewell」の練習を始めました。 8/8拍子は (3,3,2) に割ってリズムをとります。 ちなみに、名曲「Chariots of Fire」 (Vangelis) はイントロが 8 ビートみたいに聴こえますが、 16 分音符が1 小節に 16 個あり 4/4拍子になっています。

本題に戻りまして: カリビアンソングは「カリプソ (calypso)」として親しまれており、 カリブ海に囲まれた西インド諸島のジャマイカ共和国が発祥の地。 首都の名前がキングストン (Kingston) であることからわかるように、 もともとイギリスの植民地で 1962 年に独立しました。公用語は英語で、 Jamaica は [dʒəˈmeɪkə]と発音します。ジャメイカに近いですね。

「Jamaica Farewell」は ハリー・ベラフォンテ (Harry Belafonte, 1927 年生まれ)が出した 3 枚目のLPアルバム「Calypso」(1956 年)の 3 曲目に収録されたことから 一躍世界的に有名になりました。 1 曲目は「Day-O (Banana Boat Song)」。 浜村美智子さんが歌ったことで、日本でも知られるようになりました。


さて、「Jamaica Farewell」の歌詞を下に示します。

背景をもう少し調べてみますが、私の解釈では:

一人称 (I) は、Maine (アメリカ北部のメイン州) を拠点とし メキシコやカリブ海の物産をあつかっている貿易関係の船の船員と思われます。 このたびジャマイカに立ち寄ったが、現地で知り合った女の子をキングストンに置いてゆく。 ふたたび戻ってくるとしても、ずいぶん先のことになる。... というのが基調です。 これに現地風俗の描写が加わっています。

Down the way where the nights are gay
And the sun shines daily on the mountain top
I took a trip on a sailing ship
And when I reached Jamaica I made a stop
But I'm sad to say I'm on my way
Won't be back for many a day
My heart is down, my head is turning around
I had to leave a little girl in Kingston town

Down at the market you can hear
Ladies cry out while on their heads they bear
'Akey' rice, salt fish are nice
And the rum is fine any time of year
But I'm sad to say I'm on my way
Won't be back for many a day
My heart is down, my head is turning around
I had to leave a little girl in Kingston town

Sounds of laughter everywhere
And the dancing girls sway to and fro
I must declare my heart is there
Though I've been from Maine to Mexico
But I'm…

単語 / 表現 意味と補足
Down the way 自分からみて down は、はるか遠く。Up は近く。船に乗って行くと、そこには...
gay [ 形容詞 ] 陽気な,明るい,快活な。夜になっても、町の活気が続いているということ。
for many a day for many days と同じ。歌詞にリズムをもたせるための古い表現。
'Akey' rice, salt fish 「Ackee rice and saltfish」はジャマイカの伝統料理。写真ではコールスロー付き。

to and fro(m) あちこち、行ったり来たり。
Maine アメリカ合衆国北部のメイン州。主要な湾岸都市としてポートランドがある。

[ トップページ | 曲リストに戻る ]