この曲はもともと英語の讃美歌(That Beautiful Land)です。
第二次大戦中キリスト教が弾圧され讃美歌が歌い辛くなったとき、
当時の若者たちはこの曲を「讃美歌」に載っていない曲だとして心の糧として歌い続けたといいます。
ですからわざと日本語の古語を使った作詞者も世に名前を出しませんでした。
英語版の演奏例
歌詞の1番だけを漢字まじりにして英語の原詩(いろいろあるうちの一つ)と対照し、意味がわかりやすくしますと:
(逐語訳にはなっていませんね) 常世辺(とこよべ)は耳になじみのない言葉ですので言い間違えないようにしましょう。
原詩>
| 和訳>
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I have heard of a land On a far away strand,
In the Bible the story is told,
Where no cares ever come,
Neither darkness nor gloom,
And nothing shall ever grow old.
(Refrain)
In that beautiful land, On the faraway strand,
There awaits us a robe and a crown; In that city,
we're told,
The streets are pure gold,
And the sunlight shall never go down.
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遥かへだつ 海の彼方(あなた) 波風静かに
四時(しじ)花咲き 香りは満(み)つ
あわれこの島よ
(Refrain)
希望(のぞみ)の島 希望の島
もの皆(みな)足(たり)満(み)ち
日は落ちず 花散らぬ
喜びの常世辺(とこよべ)
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常世辺(とこよべ)はユートピアのようなところです。
日本にも蓬莱島(ほうらいじま)伝説や浦島伝説(これは海の中)がありますが、
それを連想させます。
ところが、南方の戦地がユートピアどころでなく
地獄だとを知りながら出征して行った人たちがこの歌を歌い継いだことを考えると、胸が痛みます。
1943年の学徒出陣:
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