ザルツブルクの幻想

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青年はザルツブルク(Salzburg)にたどりつきます。 オーストリア中北部にあり、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart、1756-1791) の生誕の地。

歌詞はいきなり「夜の女王」で始まりますが、 これは最晩年である 1791 年に作曲された歌芝居「魔笛(Die Zauberflöte, K. 620)」 の中の登場人物。2 曲のアリアはソプラノの登竜門とされていて、 2 曲目がことに有名です。 「夜の女王」は三日月から降りる形で舞台に登場、すごい迫力。

「夜の女王」はパミーナという娘の母親。 「魔笛」の序盤は王子タミーノによるお姫さま (パミーナ) の救出劇ではじまりますが、 青年の幻想もしだいに「魔笛」の世界に引きこまれてゆきます。

やがて、鳥刺し男 (パパゲーノ) が籠をかついでやってきます。 実際に使う道具は黐竿 (もちざお) と呼ばれる先端に鳥黐を塗った長い竿で、 これで小鳥を「刺す」 (くっつける) ことで捕らえます。 このほか、鳥黐などで罠を仕掛けて囮や鳥笛、口笛を巧みに使うことで 鳥をおびき寄せて捕まえたり、 霞網や吹き矢、猟銃を使用することもあったといいます。

パパゲーノはいなくなったパパゲナ (老女) をさがしており、 青年に助けを求めます。



3 番に至って青年の幻想はやっと醒めます。

女王の娘パミーナの救出に向かうさいに王子タミーノに渡された魔法の笛 (魔笛) と パパゲーノに渡された「魔法の銀の鈴」の音が、

アマデウスよ、聴こえるか?

ゲトライデ通り (Getreidegasse) は今夜も人の波。

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