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リュウデスハイム、ベルリン、ミュンヘン、ザルツブルクをへて、 青年は花の都ウィーンにたどり着きます。 ウィーン (Wien) は、オーストリアの首都。都市単独で一つの連邦州であり、 19 世紀後半まではドイツ連邦や神聖ローマ帝国を通じて 形式上はドイツ民族全体の帝都でした。 クラシック音楽が盛んで過去にモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど、 多くの作曲家が活躍したことから「音楽の都」とか「楽都」とも呼ばれています。 ときはまさに風そよぐ五月。驚くべき運命が青年を待っていました。 なんと、ウィーン国立オペラ劇場 (Wiener Staatsoper) の群舞の中にパウラがいたのです。
華やかな舞台に軽やかに舞う。ああ、いとしの Paula。
青年とパウラは、ウィーン郊外北東にあるグリンツィンク (Grinzing) の丘にのぼり、 花の香りにむせびながら再会を喜び、愛を語ります。
ステファン大聖堂あるいはシュテファン大聖堂 (Stephansdom) は、 ウィーンにあるゴシック様式の大聖堂。 この組曲との関連で考えれば、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとコンスタンツェ・ウェーバーの結婚式が行われ、 また葬儀が行われた聖堂としても知られています。 青年とパウラは、ここで結婚式をあげ、この組曲もめでたぐ大団円となります。
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