Swing Low, Sweet Chariot

この曲は、テネシー州ナッシュビルのフィスク大学で 1870 年代に活動していたアフリカ系アメリカ人グループ 「ジュブリー・シンガーズ (the Jubilee Singers)」によって アメリカ各地に広められた黒人霊歌。

アメリカ南北戦争後にアメリカ先住民チョクトー族の奴隷が歌っていたのを採譜されたといわれていますが、 誰がいつ作詞・作曲したものかは明らかになっていません。

歌詞にはチャリオットに乗って天国へ昇る描写がありますが、 これは旧約聖書に登場するユダヤ人の預言者エリヤ(the Prophet Elijah)が 火の戦車に乗って天に昇っていく様子と関連があるとされています。

チャリオット(Chariot)とは、兵士を乗せ馬に引かせる戦闘馬車を指し、 シュメール、ヒッタイト、アッシリア、古代エジプト、ローマ、ペルシア、古代中国、古代インドなどで使用されました。

なお、19 世紀初頭のアメリカで 南部州から黒人奴隷を北部州に逃れさせる活動をしていた秘密組織「地下鉄道」との関係で、 「チャリオット = 北部州への亡命」的な暗示がこの歌に込められていると指摘する説もありますが、 真偽のほどは定かではありません。

歌詞の意味は以下のとおり。

Refrain

Swing low, sweet chariot,
Coming for to carry me home,
Swing low, sweet chariot,
Coming for to carry me home.

<リフレイン>

静かに揺れる 愛しのチャリオット
僕を迎えに来る
静かに揺れる 愛しのチャリオット
故郷へと運んでおくれ

I looked over Jordan, and what did I see?
Coming for to carry me home,
A band of angels coming after me,
Coming for to carry me home.

ヨルダン河 (Jordan) に見たものは
故郷へと運んでおくれ
舞い降りる天使の群れ
故郷へと運んでおくれ

Refrain

If you get there before I do,
Coming for to carry me home,
Tell all my friends I’m coming, too.
Coming for to carry me home.

もし先に着いたのなら
故郷へと運んでおくれ
僕もすぐに行くよと伝えてくれ
故郷へと運んでおくれ

Refrain

I’m sometimes up and sometimes down,
Coming for to carry me home,
But still my soul feels heavenly bound,
Coming for to carry me home.

時には浮き沈みがあっても
故郷へと運んでおくれ
僕の魂は天国と繋がっているんだ
故郷へと運んでおくれ

Refrain

The brightest day that I can say,
Coming for to carry me home,
When Jesus washed my sins away,
Coming for to carry me home.

最も人生で輝かしい日とは
故郷へと運んでおくれ
神が全ての罪を拭い去ってくれたときだ
故郷へと運んでおくれ

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