[ はじめに: 英語の習得ステップ ]
日本では中学、高校で英語の授業を受け、さらに大学の教養課程で授業を受け、
それでも足りないとばかりに英語学校 (Berlitz など) にかよったり
オンラインコースを受ける。でも英語が使いこなせるようになるのは少数です。
どうして投資 (お金と時間) に見合った効果が得られないのでしょうか?
それはセンスや根気が足りないということではなく、
間違った順序で第二言語としての英語を学んでいるからです。
自然言語 (Natural Language) は発語から自然発生しました。
やがて文字の発明とともに文法が洗練され書記する場合の文体が生まれました。
したがって書記された形態 (I have a pen など) をこねくりまわしても
脳は余分に時間をとられるだけでリアルタイムには対応できません。
Math Battle チームには TOEIC 975 点以上のメンバーが 7 人いますが、
英語の習得ステップは全員共通でした。次の順序で進めます。
ステップ | 説明 |
Listening |
まず「体に英語の音を入れる」つもりで徹底的に聴きます。
最初は英語の発音が動物的に感じられて違和感を持つこともありますが気にしない。
そのうち慣れてきます。
自分の興味のない話題に耳を傾けるのではなく、興味ある音声を聴きましょう。
映画ファンであれば字幕を消す。CNN のニュースを聴いたりスポーツの実況中継を楽しむ。
ひととおりリアルタイムで理解できるレベルに達したら Reading に移ります。
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Reading |
Listening ができるようになると、いつの間にか聴くスピードで読めるようになっていることに気がつき軽い感動をおぼえるでしょう。
これを「音速に達した」と表現します。ほんの少しの努力でもっと速く読めるようになります。
すなわち「音速の壁を突破する」わけです。
Listening も Reading もインプット系ですが、単位時間に吸収できる情報量が桁違いに多くなります。
いろいろな本やインターネットサイトを楽しんで読めばいいでしょう。自然に博学になります。
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Writing |
Reading で培った知識教養がいよいよ Writing で活躍を始めます。
語彙も増え文法ミスもなく、ある程度自由にさまざまな文体で書けるようになっているはずです。
英語圏の人たちは驚きます。あなたを見る目が変わるでしょう。
「なんと賢い人か」
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Speaking |
これが最後の集大成。Reading で広汎な教養が身につき Writing で表現力を磨いていますから、あとは話し言葉としてアウトプットすればいいわけです。
スピーチやプレゼンの冒頭で軽い冗談やシャレを言って緊張をほぐす
テクニック
はこの段階で学びます。
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こうしてみると、最初の listening が大きなヤマだということがわかりますね。
あとは習得が進むにつれだんだん楽になります。
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