[ 0044: スケベとエッチの語源 ]
( 西尾三奈さんのレポート ) -- 国語の問題です。
スケベは漢字では「助平」。特定の実在の人物がいたわけではなく、
「あんた、好きねえ」を擬人化した「好兵衛 (すきべい)」が「助平」に転化していったわけです。
江戸時代から上方 (かみがた) で使われ始めました。
初期は男性、そのうち女性にもスケベが増えました。
なお「助平屋」というのは、群馬県太田市にある和菓子屋で焼きまんじゅうが名物。
どうしてそう呼ぶのかはわかりません。
かたや H はと言いますと、語源は変態 (Hentai) の頭文字である「H」。
古くは明治 20 年代から性的な隠語として女学生の間で使われたそうな。
大正時代には同性愛者を意味する隠語。
現代の「エッチ」に近い意味で使われはじめたのは 1952 年頃からで、
いやらしい人物や態度を (非難を込めて) あらわす隠語として日本の女学生が使っておりました。
1955 年から 1956 年にかけて
朝日新聞に連載された舟橋聖一の新聞小説「白い魔魚」で使われたのが一般への流行のきっかけと言われています。
現在では行為のぼかした言いかたとしても定着していますね。
(笑)
[ 南門疾矢君のコメント ]
アルファベット順でいうと「H」の次は「I」 (愛) なのに、
そうなっていない気がしますね。
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