[ 0098: サラダvs.寅さん ]
この味がいいねときみが言ったから 7 月 6 日 はサラダ記念日。
これを機に 1987 年 の頃は自作記念日ブーム。
「パスタ記念日」でも何でも良かったんですけどね。
他に有名になった歌は:
「嫁さんになれよ」だなんて カンチューハイ
二本で言ってしまっていいの
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こんな調子のやりとりを 短歌だなんて言ってしまっていいの?
ちょっと衝撃を感じた歌集でありました。
ちなみに翌年、「フーテンの寅さん」シリーズでも
「寅次郎サラダ記念日」という映画が作られています。
実は原作者の中に俵万智さんご本人も含まれていますが (短歌の引用の関係で).....
安易な「俵万智ブーム」に対する寅さんなりの揶揄が隠れていた気もする。
どうなんだろう?
当時、俵万智の「サラダ記念日」は、伝統的短歌ワールドのみならず
コピーライターたちにも衝撃を与えました。
きわめて斬新な感性という賛辞から「こんなのは、和歌ではない」という酷評まで。
で、私は寅さんにご登場願ったわけです。
「俵万智 vs. 寅さん」という対決で。
寅さんの名文句はテキ屋のセリフの定石を踏みながら、歯切れが良い。
わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、
人呼んでフーテンの寅と発します。
決して五七五ではない。しかし音読に値する音韻を持っています。
寅さん版「サラダ記念日」では:
七五調かあ、
こりゃ語呂がいいなあ。
ケッコー毛だらけ猫灰だらけ、お尻の周りはクソだらけってね。
これはちょっときたねえな。大したもんだよカエルのしょんべん、
見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。これもちょっときたねえか。
ね。ヤケのヤンパチ、日焼けのナスビ、色が黒くて食いつきたいが、
わたしゃ入れ歯で歯が立たないよ。こりゃ七七なんだね。
へへへ。さて、今宵はこれでお開きにしたいと思います。
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いつものセリフを並べながら、寅さんパワー おそるべし。
( 寅さんが好きな丘品花志先生 )
[ 西尾三奈さんのコメント ]
「君が好き」だと知ったから
5 月 20 日は私の記念日
とある年のことでした。
[ 井伊莞爾君のコメント ]
季節もよく、いい感じでうらやましいですね。
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