[ 0124: Google の浮気村事件 ]
Google 社は面接試験でとんでもない問題を出題することで知られています。
パチンコ玉は何個はいる?
みたいな問題は理論的に解けますが、正解がない問題が出題されることもあります。
要するに応募者の 思考プロセス を見るわけですね。
この問題は 10年 ぐらい前に出題され、ネット上でも論争が起きました。
まず、回答例を見てみたいかたは:
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412722969
を読まれると良いかと思います。
私見では「必然的な正解はない」という一種の
Logical Thinking Puzzle だという気もしますね。
問題は:
この村には 100 組の 夫婦がいて、夫は全員浮気しています。
妻は全員、自分の夫以外が浮気していることは知っています。
そしてこの村の掟では浮気や姦通は許されていません。
また、どの妻も自分の夫が浮気していると知ればすぐに自分の夫を殺すという掟があります。
この村の女達は掟には背きません。
ある日、村の女王が言いました。「この村には浮気をしている男が少なくとも1人はいる」 と。
さて、この村に何が起きますか?
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これは「正解が存在する」と言っていますが、不備のある質問です。
ちょっとツッコミを入れてみましょう。
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まず、おかしいのは
「村の掟では浮気や姦通は許されていません」
というにもかかわらず、「妻は全員、自分の夫以外が浮気していることは知っています」
ということ。
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いきなり、ここで問題自体が破綻しかねません。
まあ、「正式に発覚しないかぎり掟は破り続けてよい」
ということで、話を進めるしかないでしょう。
いろいろ面白い回答がこれまでにあります。
私が考えた あっと驚く回答例は:
浮気に男色 (ホモ) を含めれば、男たちだけの間でホモ関係にある。
★ この村の掟では浮気や姦通は許されていません。
★ この村の女達は掟には背きません。
という条件を考えれば、
必然的に女たちは浮気をしないことになり、
掟にそむいていることを知りつつ「浮気の件で自分の妻に殺される」までは浮気
(選択肢はホモしかない) を続けるのは男たちばかり。
個々の妻は一抹の疑惑をいだきつつ、
自分の夫がやっているという確証が得られないため夫を殺さない。
したがって、何も起こらない。
( いつも奇想天外な湯会老人 )
[ 浅見多絵さんのコメント ]
正月早々こんなアホなことばかり考えていないで、ちゃんと数学の出題をしてください。
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