[ 0134: 幻の完全試合 ]
2010 年 6 月 2 日に開催された
デトロイト・タイガース対クリーブランド・インディアンスの一戦において、
タイガースの先発投手アーマンド・ガララーガ (Armando Galarraga) が
9 回二死まで 1 人の走者も出さない投球を続けていましたが、
27 人目の打者を一塁ゴロに打ち取ったはずが
なんと塁審ジム・ジョイスの誤審により内野安打とされ、
MLB 史上 21 人目の完全試合を逃しました。
[ 録画 ] https://www.youtube.com/watch?v=eddsu-YjPyk
抗議せずに潔く判定を受け入れ、
試合後にはジョイスを気遣うなど気品ある態度を示したガララーガと、
自らのミスを正直に認めて謝罪したジョイスはともに賞賛を集めました。
またこの件によって、
このときは本塁打に関わる判定でのみ適用されることになっていたビデオ判定について、
対象とするプレイを広げるべきではないかといった議論が起こりました。
ガララーガ投手は次のようなことを言いました。
野球は人間のやるスポーツ。審判だって人間。世の中に完璧な人間などいない。
塁審が僕に直接会って謝りたいと言ってくれたのはうれしい。
もちろんハグ (抱きしめること) をするさ。
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次の日の試合が始まる前、観客は総立ちになって大拍手。二人は握手。塁審の目には涙。
こういう素晴らしい男が世の中には実在するのであります。
われわれも拍手。
( 「不完全」も好きな南門疾矢君 )
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