[ 0025: 騎士2人に競わせる妙手 ]
[ 湯会老人の出題 ]
ある国の王様の家来に二人の勇猛無比な騎士がいました。
いつも御前騎馬競走では勝ったり負けたり。
あたりまえの競走に飽きた王様は、「今日は負けたほうに褒美をとらす」と言ったところ、
案の定二人は勝ちを譲りあって日暮れになっても馬は動きません。
にがりきった王様は両方に花を持たせようと、次のような折衷案を出しました。
① 先着の騎士に名誉賞を。
② 二着の馬の持ち主にご褒美を。
ところが、騎士たちは名誉賞とご褒美の価値を天秤にかけて迷ったあげく、
やはりお互いに相手を牽制しながらノロノロしています。
ここで王様は
騎士たちに相手を無視してまっしぐらにゴールめがけて疾駆させるための
絶妙な命令を思いつきました。
さて、それは何だったでしょう。出走前にできる簡単なことです。
[ 浅見多絵さんの回答 ]
簡単です。王は 「馬を交換せよ」 と命令しました。
そうすれば、自分が先着すると:
* 自分自身が名誉賞を得られ、
* 自分の馬が2着になることで、ご褒美も。
「一石二鳥」をめざして疾駆するでしょう。
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