Math Battle [ 0124: 真実の愛は無限にある? ]

[ 0124: 真実の愛は無限にある? ]


[ 丘品花志先生の出題 ]

要するに i^i を計算してくださいということです。


[ 大宙乗児君の回答 ]

ここで i は虚数単位 (-1 の平方根)。

θ をラジアン単位の角度とし exp を自然対数の底の冪乗の意味としますと、

exp(i*θ) = i*sin(θ) + cos(θ) となります。

この値が i になる θ は:

 θ = (0.5 + 2*n)*π (n: 任意の整数)

これを使って i の i 乗 (便宜的に i^i と表記) を書き直してみますと:

 i^i = exp(i*θ)^i = exp(i*θ * i)
  = exp(-θ) = exp(-(0.5 + 2*n)*π)

あっと驚く、為五郎。結果はなんと:

 ★ 虚数が消えてしまって実数。

 ★ 等比数列になる無数個の値。

「私 (i) の愛情 (i 乗)」は ウソ (虚数) ではなく無限にある... ということが数学的に証明されて、まことに結構なことでありますが、

そのうち 「n の値を、どれにするの?」という選択をせまられることに。 3 月 14 日はホワイトデーではなく国際的な「円周率の日」です。 「i の愛情」を無限に発揮しないでください。

選択が平穏無事に進みますよう。


[ 三方万理先生のコメント ]

さすが丘品花志先生の教え子ですね。数学に機智をまぶしています。
今や先生も鼻が高いでしょう。

[ 0141: 次の記事 ]

[ 0140: 連想配列を使いました ]

[ 0139: 積み重ねた半円の面積 ]

[ 0138: 0137 の補足 ]

[ 0137: 0133 ふたたび ]

[ 0136: 出題と回答の振り返り ]

[ 0135: 3乗根の和 ]

[ 0134: 難問ふたたび ]

[ 0133: 立方体頂点上の2匹の平均距離 ]

[ 0132: 直角三角形の辺上の正三角形 ]

[ 0131: 円の中の2個の正三角形 ]

[ 0130: 2個の同心円と接線 ]

[ 0129: 長方形の中の2個の半円 ]

[ 0128: 半円の中の円 ]

[ 0127: 三角形の中の辺x ]

[ 0126: xy2次方程式の整数解 ]

[ 0125: 湯会老人の近況報告 ]

[ 0124: 真実の愛は無限にある? ]

[ 0123: AIで素敵な曲を作るのは可能? ]

[ 0122: 雪が降りはじめたのはいつ? ]

[ 0121: ドラゴン曲線の描画例 ]

[ 0120: 前の記事 ]

[ トップページへ ]