[ 運命のめぐり逢い ]


2016年4月20日

僕 (Sunny) は入学したばかりの駒場キャンパスで何となく 混声合唱団 の練習を見ていた。 アルト (Alto) に目をひく女の子がいるのに気がついた。 ストレートの長髪で若い頃の 岩崎宏美 さんみたいだ。

やがて練習が終わって彼女が一人こちらの方向に歩いてきたので 思い切って声をかけた。
しばらく目と目を見つめ合って:

「君の名は?」
「水木愉歌理 (ゆかり) です。あなたは?」
「僕は深山輝天 (てるたか)。Sunny とも呼ばれている」

立ち話を続けるわけにもゆかないため、彼女をうながして一緒に学食にはいった。 それから改めてお互いの自己紹介。彼女は長崎出身、 僕は横浜みなとみらいの自宅から通学している。


2016年4月21日

「もう 私を愉歌理ちゃんと呼んでください。私も Sunny 君と呼びます」
「OK」
「また学食で何か食べてゆきましょ」
「そうだな」
「Sunny 君、明日は 渋谷 を案内して」
「じゃあ、渋谷のハチ公前で 午後5時 に待ち合わせしよう。お腹のすく頃」


2016年4月22日

「Sunny 君、今日はなんの日か知ってる?」
「22 日 だけど、それがなにか?」
「うふふ、22 (夫婦) の日」
「僕たちが夫婦だというのか?」
「そうよ、文句ある?」
「ない」

それから道玄坂を上って適当な居酒屋にはいりました。

「まずビールで乾杯」
「おい、未成年だぞ」
「かまやせん、もう帰しゃせぬ」
「まいったなあ、じゃあ乾杯」

「さて、夫婦の誓いの盃はめでたく終了。次はなににしようかな」
「僕は赤ワインぐらいしか知らない」
「しょうがないわね。店員さん、そこに置いてある 菊正宗 一本」
「おい、飲めるのか?」
「だーいじょうぶ、心配しないで」


Sunny 君は早くも真っ赤な顔。酔った勢いでいろいろ話をしました。

「愉歌理ちゃん、君はプログラミングをやったことある?」
「もちろんよ。高校時代は Microsoft Visual C++ で数学や力学」
「僕は Linux PC で SPICE
「お料理してたの?」
「違う。 Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis」
「UC Berkeley で昔開発されたものを C++ に書き直した形」
「どこから手に入れたの?」
「謎の老人。今は言えない」

「面白そうね」
「そのとおり。ところで愉歌理ちゃんを見込んで頼みがある」
「何でもするわよ、夫婦だから」
「実はある会社から膨大なデータの解析を頼まれている」
「統計的に処理するだけじゃダメなの?」
「意味のあるデータだけを抽出するのが目的だ」

「だれがその意味とやらを判断するの?」
「君だ」
「冗談でしょ」
「いや君だ。君しかいない」
「わかった、夫の頼みとあらば聞きます」

夫はすっかり酔っ払ってしまいましたので、渋谷駅までかついで行くことにしました。 折しも新人歓迎会とやらで急性アルコール中毒が大量に発生する季節。

東横線のホームにはいりました。
始発駅だからゆっくりしてても大丈夫。 夫をベンチに寝かせ、私は膝枕。
「ねんねこねんねこ、なめんなよ」

夫の酔いがだいぶさめてきましたので、横浜行きの電車で帰ってもらうことに。 私は黙って 2000円 を夫のポケットに突っ込みました。

「おい、これはなんだ?」
「横浜からの タクシー代」
「こんなことしていいのか?」
「これからは二人の 会計 は私がやります」
「そうか、じゃあこれからよろしく頼む」
「そんなことより、早く Big Data がはいった USB フラッシュメモリーをください」
「うん」

夫は 新たな使命感 に燃えて帰ってゆきました。

[ 前の記事 ]

[ 10連休 ]

[ 10連休② ]

[ 10連休③ ]

[ 10連休④ ]

[ 社名変更 ]

[ カラオケバトル③ ]

[ 2019/10/19 ]

[ カラオケバトル④ ]

[ 旅程 ]

[ 挙式・披露宴 ]

[ カラオケバトル ]

[ 無事帰還 ]

[ 結婚記念日占い ]

[ 運命のめぐり逢い ]

[ 大発見 ]

[ 歌 ]

[ 手をつなぐ ]

[ 長崎へ ]

[ トップページへ ]