[ 0006: トリフィド時代 ]
[ ジョン・ウィンダム ]
南門疾矢君の解説。
今では再評価する人もいないみたいですが、
John Wyndham はイギリスの小説家 (1903 - 1969)。
名作「トリフィド時代 (The Day of the Triffids)」で世に出ました。
Triffid の語源は3本の足。(ラテン語で3つに分かれているという意味)
もともと、「歩行する食用植物」という変なものでしたが、ある夜
緑色の流星雨が空にあらわれ、世界が一変します。
流星雨を見た人は皆んな失明することに。
Triffid たちは自由に歩いて人間を襲い始めます。
主人公はたまたま、目をやられていて難をのがれたものの、
都市も田園もトリフィドに支配され始めたイギリスで、
ロンドンから脱出せざるを得ない羽目になります。
各地の生き残りを集めてイギリス国内を田園へと退却しながら、
生き延びるためとトリフィドから世界を奪還するための戦いを始めますが、
それは人類にとって圧倒的に不利な退却戦でした。
ついにイギリス本土を放棄。どうなるのかな。...
この作品以外に「海竜めざめる (The Kraken Wakes)」や
「光る眼」(Triffid 物語をアレンジした映画化時のタイトル)があります。
ひとことで言って、侵略テーマの巨匠でしたね。
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